いつもの麺を、高たんぱく麺に変えてみた話
PFC管理をしながら米の高騰に悩んでいたとき、乾麺という選択肢に気づいた。たんぱくパスタ・たんぱくうどんとの出会いと、料理の科学へ踏み込む理由。
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MyFitnessPalをひらく朝
朝ごはんを食べながら、スマホでMyFitnessPalをひらく。
たんぱく質、脂質、炭水化物。3つの数字を記録するのが習慣になって、もう2年近くになる。
最初は「めんどくさい」と思っていたのに、今では記録しないと落ち着かない。数字で管理するようになって初めて、「あ、自分ってこんなに炭水化物に偏ってたんだ」と気づいた。
たんぱく質の目標は体重×1.5〜2g。体重60kgなら90〜120gが目安。朝に卵2個食べても12g、昼に鶏むね肉を食べてやっと30g……正直、意識しないと全然足りない。
でも最近、別の問題が出てきた。
米が、高い。
2025年の食卓を変えた出来事
2024年末から2025年にかけて、スーパーの米コーナーの価格が変わりはじめた。5kgで2,000円だったものが2,500円、3,000円と上がっていく。品薄で棚ごと空っぽになる日もあった。
PFC管理をしているとなおさらリアルに響く。炭水化物の主力は米。米が高くなると、食費の計算が狂う。
「なにか代替できるものはないか」と考えていたとき、乾麺が選択肢として浮かんできた。
パスタ、そうめん、うどん、そば——乾麺は長期保存ができて、100gあたりのコストが安い。スーパーで特売になることも多い。
ただ、PFC管理をしている身としては「炭水化物の置き換えはできても、たんぱく質はどうする?」という問題が残る。米には主食にしては多めのたんぱく質が含まれているし、麺に変えるとどうしてもたんぱく質が落ちる気がしていた。
そこで調べていて見つけたのが、高たんぱく麺という選択肢だった。
高たんぱく麺との出会い
最初に手にとったのはマ・マー たんぱくパスタ(早ゆでスパゲティ FineFast 高たんぱくタイプ)。
パッケージの栄養成分表示を見て、一瞬目を疑った。
乾麺100gあたり、たんぱく質20.3g。
通常のパスタは100gで12〜13g程度なので、約1.6倍。鶏むね肉100gに匹敵するたんぱく質が、パスタ1食分に入っている。
しかも茹で時間3分。普通のパスタより早い。
試しに1袋買って、シンプルにペペロンチーノを作ってみた。……普通においしい。違和感なく食べられる。これは使えると思った。
次に見つけたのがはくばく 一食分のたんぱく質がとれる細うどん。
こちらは乾麺1食90gでたんぱく質17.2g(メーカーの公式サイトでは18.0gと表記)。通常のうどんが8〜9g程度なので、約2倍。
素材はえんどう豆たんぱくと小麦たんぱくのブレンド。一部のレビューでは「後味にプロテイン感がある」という声もあるが、実際に食べてみると普通の細うどんとほぼ変わらない。釜たまうどんにしたら、むしろおいしかった。
置き換えるだけ、という発見
高たんぱく麺の何がいいって、いつものレシピがそのまま使えることだ。
ペペロンチーノはペペロンチーノのまま。カレーうどんはカレーうどんのまま。作り方を変える必要がない。麺を変えるだけ。
PFC管理の視点から見ると:
- たんぱくパスタ100g → たんぱく質20.3g、359kcal
- たんぱくうどん90g → たんぱく質17.2g、310kcal
主食だけでここまで稼げるなら、ソースや具材のたんぱく質と合わせれば1食30〜40gは余裕で届く。
そして保存がきく。米みたいに精米から時間が経つと味が落ちる、なんてことがない。乾麺は賞味期限が長いので、まとめ買いしてもいい。
コスパも悪くない。Amazonで業務用の2.5kgパックを買えば、100gあたりのコストはかなり抑えられる。
ただ茹でるだけじゃなく、理解して作りたい
高たんぱく麺を使いはじめると、「もっとうまく作れないか」という欲が出てくる。
ペペロンチーノを何度か作ったとき、にんにくの香りが出るときと出ないときがある。冷たいオリーブオイルから炒めると乳化しやすいが、油温が高すぎると焦げる。なぜ?
重曹でパスタを茹でると中華麺っぽくなる、という話を聞いてやってみたら本当になった。なぜ重曹でラーメン風になるのか?
こういう「なぜ」が積み重なってくる。
レシピ通りに作っているはずなのにうまくいかない。逆に、レシピにない手順を試したらうまくいった。料理には変数がある。材料、温度、時間、形状……それを理解していないと、再現性が低い。
私たちが次に向かうのは、その「なぜ」を解きほぐす話だ。
たんぱくパスタを茹でる水の温度、重曹のpH、にんにくの加熱温度。数字で理解すると、料理の再現性が上がる。
次の記事では、加熱の科学——食材に何が起きているのかを追いかけていく。
麺を高たんぱくに置き換えたあと、どう「うまく作るか」の話をしよう。
免責事項: 栄養成分値はメーカー公式サイトの表示に基づく参考値です。医学的な助言ではありません。体調に不安のある方は専門家にご相談ください。






