Yyatmita

めんつゆは設計図——うま味の相乗効果と「キレ」の話

たんぱくうどんを白だしで食べていた。でも「なぜこれでおいしくなるのか」を知らなかった。ChatGPTに聞いたら、めんつゆの中にうま味の相乗効果が仕込まれていた。

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めんつゆうどんを食べてうま味の違いに気づく

白だしで済ませていた

たんぱくうどんの素うどんは、手軽さが気に入っていた。

お湯を沸かして麺を茹でて、白だしを薄めたかけだしを注ぐ。刻みネギを散らして完成。10分かからない。

味に不満はない。でもある日ふと思った。

白だしって、何でできているんだろう。

裏面の原材料表示を見ると、鰹節エキス、昆布エキス、しいたけエキス、食塩、砂糖、醤油、みりん……成分がずらっと並んでいる。これを水で薄めるだけでおいしいかけだしになるのは、なぜなのか。

例によってChatGPTに聞いてみた。


うま味の相乗効果

「めんつゆや白だしがおいしい理由を教えてください」

「核心から言うと、うま味の相乗効果です」

(またうま味の話だ。塩の記事でも出てきた)

「うま味成分には大きく2系統あります。グルタミン酸——昆布や醤油に含まれるアミノ酸系。イノシン酸——鰹節に含まれる核酸系。この2つを組み合わせると、単独で使うよりもうま味の強度が飛躍的に上がります。これが相乗効果です」

「飛躍的って、どのくらいですか?」

「研究によって条件は異なりますが、単独のときの数倍から、条件によっては7〜8倍のうま味強度が報告されています」

(数倍!? 足し算じゃなくて掛け算ってことか)

「めんつゆの原材料を見てください。鰹節エキス=イノシン酸、昆布エキス=グルタミン酸。この2つが入っている時点で、相乗効果が設計されています。さらに醤油もグルタミン酸を含んでいるので、三重に重なっています」


粉末出汁と味の素でも同じことが起きる

「自分でめんつゆを作るとしたら、どうすればいいですか?」

「粉末出汁、醤油、みりんがあれば作れます」

「それは白だしを買うのとどう違うんですか?」

「自分で配合を調整できることです。甘さ、塩気、うま味のバランスを自分の好みに合わせられる。あと、味の素を少量加えるのも理にかなっています」

(味の素? なんとなく避けていたけど……)

「味の素はグルタミン酸のナトリウム塩です。粉末出汁のイノシン酸と合わせれば、相乗効果が生まれます。メーカーのめんつゆが昆布と鰹節を両方使っているのと、原理は同じです」

(つまり——粉末出汁+味の素で、昆布+鰹節の相乗効果を再現してるのか)

「ただし、味の素は入れすぎると輪郭がぼやけます。ほんのひとつまみ——0.1g程度で十分です。火を止めてから加えてください」


台所で作ってみた

教わったとおりに作ってみた。

水300mlに粉末出汁を入れて温める。沸騰させない。醤油を大さじ1、みりんを大さじ1/2。一度だけ軽く沸かして火を止める。そこに味の素をほんのひとつまみ。

たんぱくうどんを茹でて、このつゆをかけた。

——白だしとは違う味がした。

白だしは「整った味」だ。バランスが取れていて、何も考えなくていい。でも自作のつゆは鰹の香りが前に出ていて、醤油の角がちゃんとある。

(これが「配合を自分で決められる」ということか。好みに寄せられる)

塩の記事で学んだことが活きた。味見をして、塩味が足りないと感じたら塩をひとつまみ。うま味が脳に届く効率が上がるあの感覚——出汁にも同じことが起きている。


そばのつゆは設計が違う

調子に乗って「そばのつゆも同じ作り方でいけますか?」と聞いた。

「作れますが、配合を変える必要があります」とChatGPTが言う。

「めんつゆは汎用的に作られているので、甘味が比較的強めです。みりんが多く、砂糖が入っていることもある。でもそばつゆは甘味を抑えて、醤油を立てるのが基本です」

「なぜ甘いとだめなんですか?」

「そばは穀物の香りが繊細です。甘味が強いとその香りとぶつかって、キレが消えます。うどんは小麦のもっちりした食感を楽しむ料理なので、甘めのつゆとも相性がいい。でもそばは香りを味わう料理なので、つゆのほうが身を引く必要があります」

(同じ「つゆ」でも、麺の個性に合わせて設計が変わるのか)

「具体的にはどう変えるんですか?」

「みりんを醤油の5分の1くらいまで減らす。砂糖は使わない。あとは醤油とみりんを一度火入れして、できれば一晩寝かせる。これだけで角が取れて、キレのあるつゆになります」

(「返し」ってやつか。さすがにそこまではやらないけど、みりんを減らすだけならすぐ試せる)


わたしなりの落とし込み

めんつゆの中身を知って、台所の見え方が変わった。

白だしもめんつゆも、中身は「うま味の相乗効果を起こす配合」だ。鰹のイノシン酸と昆布のグルタミン酸を合わせて、醤油で塩味とうま味を足して、みりんで甘味を調整する。それを水で薄めるだけでおいしいのは、設計が優秀だからだ。

でも、自分で作ると調整できる。甘めが好きならみりんを足す。キレが欲しいなら醤油を立てる。うま味が足りなければ味の素をひとつまみ。

(白だしは便利だ。でも「なぜおいしいのか」を知ると、自分で組み立てる選択肢が増える)

次は、ここまでの話を全部まとめる。 たんぱくパスタとたんぱくうどんが、それぞれどんな料理に化けるのか——4つのカテゴリを整理する。


免責事項: 本記事の内容は一般的な調理科学の情報に基づく参考情報です。医学的な助言ではありません。