Yyatmita

【第3回】動画メモが変わった——Media Extended でタイムスタンプを残す

URL とひと言メモだけだったノートに、動画の再生時間を記録するようになった。見返すときに目当ての場面へ一瞬で飛べる

Obsidianをはじめました#obsidian#media-extended#cooking
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ノートはあるのに、動画を最初から見直す

前回、リピ確定レシピの一覧ができました。259 ファイルのレシピノートから、「作ったことがある」「評価が 4 以上」のものを Dataview が自動で集めてくれます。フォルダをまたいで条件で絞り込める——そこまでは解決しました。

でも、一覧を使ううちに、別のことが気になってきました。

「ふわふわ唐揚げの作り方」をリピ確定レシピの一覧で見つけて、ノートを開きます。そこに書いてあるのは——「二度揚げがポイント。1回目は低温、2回目は高温で仕上げる。衣は片栗粉だけ。卵は使わない。」

それだけです。

「あの温度管理のところ、何度だったっけ」と思ったとき、動画を再生するしかありません。埋め込みリンクがあるからブラウザを別で開かなくていいのは確かです。でも、30 分の動画を最初から流して、目当てのシーンを探す。早送りしながら「ここじゃない、まだまだ……」と探し続けます。

結局、YouTube で動画を探していたときと同じ苦労をしています。場所が変わっただけで。

ノートがあるのに、動画を全部見直す——これは何かがおかしいと思いました。


YouTube コメントで見たことがある、あの書き方

動画を見ていると、YouTube のコメント欄によくこういうものがあります。

「3:45 ここ神すぎる」「7:20 この説明わかりやすい」

時間が付いたコメントです。クリックすれば、その場面に飛べます。みんなが面白かった場面をタイムスタンプで示してくれています。

あれを、自分のノートでやりたい。

動画を見ながら「ここ重要」と思った場面の時間を、自分のメモと一緒に残しておく。後で見返すとき、その時間をクリックするだけで目当ての場面に飛べます。30 分の動画から 30 秒を探す必要がありません。

これを実現するのが Media Extended というプラグインです。


Media Extended とは

Obsidian には、後から機能を追加できるプラグインという仕組みがあります。前回の Dataview も同じプラグインの 1 つでした。

Media Extended は、その中の 1 つで、Dataview と同じ要領でインストールできます。

このプラグインを入れると、動画を Obsidian の中で再生しながら、再生時間をワンクリックでノートに挿入できるようになります。

使い方はシンプルです。動画を見ながら「ここ大事」と思った瞬間、ボタンを 1 つ押します。その時点の再生時間が、自動でノートに入力されます。あとはそのすぐ横に、自分のメモを書き足すだけです。

「1:20」というテキストがノートに入ります。それが後でクリックできるリンクになります。クリックすると動画が 1 分 20 秒の地点から再生されます。

特別な操作は何もありません。動画を見ながらメモを取る——それだけのことを、ツールが自然にサポートしてくれます。


ノートがこう変わった

タイムスタンプを付ける前と後を並べてみます。

こちらが Before。第1回で作ったシンプルなノートです。

ふわふわ唐揚げの作り方

チャンネル: ◯◯チャンネル
見た日: 2026-01-15

![](https://www.youtube.com/watch?v=xxxxx)

二度揚げがポイント。1回目は低温、2回目は高温で仕上げる。
衣は片栗粉だけ。卵は使わない。

こちらが After。タイムスタンプ付きのノートです。

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title: "ふわふわ唐揚げの作り方"
channel_title: "◯◯チャンネル"
tags:
  - 鶏肉
  - 揚げ物
rating: 4
attempted: true
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![](https://www.youtube.com/watch?v=xxxxx)

## タイムスタンプメモ
- 1:20 下味は醤油・酒・生姜。30分漬ける
- 3:45 衣は片栗粉のみ。薄く付ける
- 5:10 1回目:160度で3分。中まで火を通す
- 6:30 2回目:190度で1分。外をカリッとさせる
- 8:00 油の温度の見分け方。菜箸を入れて泡の出方で判断

二度揚げがポイント。1回目は低温、2回目は高温で仕上げる。
衣は片栗粉だけ。卵は使わない。

1:20 3:45 5:10 のような数字が、クリックできるリンクになっています。「1回目の揚げ温度って何度だっけ」と思ったら、5:10 をクリックします。動画が 5 分 10 秒の地点から始まります。それだけです。

このノートは、ただのメモではなくなりました。動画の目次になったんです。


見返しのやり方が変わった

「二度揚げの温度って何度だったっけ」——この問いへの答え方が変わりました。

以前は、ノートを開いて埋め込み動画を再生して、早送りしながら目当てのシーンを探します。5 分か 10 分かかることもありました。

今は、ノートを開いて 5:10 をクリックします。10 秒かかりません。

見返す気持ちになりやすくなった、というのが正直な実感です。以前は「また最初から見直すのか……」という気持ちがありました。今は「確認したいときに確認できる」という感覚があります。それだけで、ノートを開く回数が変わってきました。

全部のノートにタイムスタンプを付けているわけではありません。259 ファイルのうち、よく見返すものだけに付けています。全ノートを完璧に整備しなければ、とは思っていません。価値のある動画にだけ、必要な分だけ付ければいい。

Dataview で作ったリピ確定レシピの一覧からノートを開いて、目当てのシーンに即座に飛べます。この一連の流れが気持ちよくなりました。あなたも一度やってみれば、わかると思います。


次の記事では

タイムスタンプ付きのノートが増えてくると、今度は違うことが気になってきました。

唐揚げだけで 5 本の動画ノートがあります。二度揚げの温度、衣の材料、下味の時間——それぞれのノートに、それぞれの答えが書いてあります。

「5 本を並べて比べたら、共通点や違いが見えてくるんじゃないか」

次の記事では、似たレシピのノートを並べて「パターン」を見つける話をします。