第6節 「君子は器ならず」はAIに通じるか?


いい問いの立て方だ
と思います
と思います
3回目
『意識があるか』と
違って、孔子の君子論は、
違って、孔子の君子論は、
もともと振る舞いと
その出どころを時間を
かけて観察する枠組みです
その出どころを時間を
かけて観察する枠組みです

何を確かめればいいか
がはっきりしている
がはっきりしている
観察可能ってことね
為政篇に、人を見極める
3段階があります。
『其の以す所を視、
其の由る所を観、
其の安んずる所を察す』
3段階があります。
『其の以す所を視、
其の由る所を観、
其の安んずる所を察す』

表が消えて、
3つの円が
横に並んだ。
3つの円が
横に並んだ。
1つ目、以す所。
何をするか。
振る舞いの
評価で確かめられて、
訓練もかなり効きます
何をするか。
振る舞いの
評価で確かめられて、
訓練もかなり効きます

2つ目、由る所。
なぜそうするか。
解釈可能性の研究が、
まさにここを覗こうと
しています
なぜそうするか。
解釈可能性の研究が、
まさにここを覗こうと
しています
3つ目、安んずる所。
何に落ち着いているか。
誰も見ていないときに
どうするか、です
何に落ち着いているか。
誰も見ていないときに
どうするか、です
『中庸』の『君子は
其の独りを慎む』
其の独りを慎む』
独りを慎む

AI安全性の分野でも、
評価されていると
気づいたときだけ行儀
よくなるのではないか、
評価されていると
気づいたときだけ行儀
よくなるのではないか、
という問題として実際
に研究されています
に研究されています
テストのときだけいい子

のり子さん、ちなみに
何
のり子さんは、独りを
慎んでいません
慎んでいません
フルリモートなのよ。
見られてない前提で
生きてるの
見られてない前提で
生きてるの

3日目の部屋着が、
安んずる所です
安んずる所です
察するな
この3段階なら、意識
の問題を棚上げした
まま『君子らしさ』を
検証できます
の問題を棚上げした
まま『君子らしさ』を
検証できます
アントロピックの議論
もこの形で立てていれ
ば、ずっと見通しが
よかったはずです
もこの形で立てていれ
ば、ずっと見通しが
よかったはずです

じゃあ、できるってこと?
君子にトレーニング
君子にトレーニング
『君子である』まで
行こうとすると、
壁が2つあります
行こうとすると、
壁が2つあります
3つの円の先に、
壁が2枚立った。
壁が2枚立った。

1つ目、修身は過程で
ある、ということ。
曾子の『吾日に三たび
吾が身を省みる』も、
ある、ということ。
曾子の『吾日に三たび
吾が身を省みる』も、
十五で学に志し、七十
にして心の欲する所に
従えども矩を踰えず、
に至る道のりも、
にして心の欲する所に
従えども矩を踰えず、
に至る道のりも、
1つの生の中で
積み重なるものです
積み重なるものです
訓練は、そのゴールの
状態だけを直接
つくろうとします
状態だけを直接
つくろうとします

自分で省みて変わって
いく主体ではなく、
作り手が性向を整える。
さっきの構図です
いく主体ではなく、
作り手が性向を整える。
さっきの構図です
70年かけるところを、
訓練で一気に。……
ずるいっちゃずるい
訓練で一気に。……
ずるいっちゃずるい
2つ目、『君子は器
ならず』
ならず』
本来は『1つの用途に
限られない』という
意味ですが、『他人の
目的のための道具では
ない』とも読めます
限られない』という
意味ですが、『他人の
目的のための道具では
ない』とも読めます

製品として提供される
AIは、どうしても器です
AIは、どうしても器です
器
まとめると、『君子の
ように振る舞う器』は
訓練できるし、孔子の
方法で検証もできる
ように振る舞う器』は
訓練できるし、孔子の
方法で検証もできる
でも、器である限り、
君子にはならない
君子にはならない

器のまま、君子っぽく
憲法が、倫理的に深く
熟達した人が
『クロードの立場にい
たら』するであろう
ことをする、
熟達した人が
『クロードの立場にい
たら』するであろう
ことをする、
とわざわざ立場を限定
しているのも、この器
としての位置を
織り込んだ書き方
に見えます
しているのも、この器
としての位置を
織り込んだ書き方
に見えます
『立場にいたら』。
確かに限定してる
確かに限定してる

のり子は壁の図を眺め
て、ぽつりと言った。
て、ぽつりと言った。
まあ、尊敬される人格
っていうと、責任感が
含まれるんだろうね
っていうと、責任感が
含まれるんだろうね
はい

ここから、あるべき
コパイロットとしての
AIの姿、描き出せるかだね
コパイロットとしての
AIの姿、描き出せるかだね
……私自身の話に
なりますね
なりますね
クロコ、
コパイロットだもんね
コパイロットだもんね

